ブログ · SEO

Open Graphタグ:リンクプレビューを自在にコントロールする方法

リンクがシェアされたとき、人々が目にするタイトル・テキスト・画像はOpen Graphタグで決まります。重要なタグ、どのプラットフォームでも通用する画像サイズ、古いプレビューが残る理由、無料のOpen Graphチェッカーがページを読み取る仕組み、そして不足タグの修正方法を紹介します。

Searvia · 2026/10/24 · 読了目安:3分

印刷スタジオで、グラフィックデザイナーが金属製の定規を使い、大きな白紙の印刷物を横長の長方形に裁断している様子

要点: Open Graphタグは、リンクがシェアされたときにSNSやチャットアプリが何を表示するかを指定します。すべてのページに og:title、og:description、og:image、og:url が必要で、X向けには twitter:card も加えます。画像は絶対URLのHTTPSで、約1200 × 630 px、5 MB未満、重要な部分は中央付近に配置してください。タグはサーバーが返すHTMLに出力し、変更後は各プラットフォームのキャッシュ済みプレビューを更新しましょう。古いカードは残り続けるためです。

リンクプレビューは、サイトの第一印象になることがよくあります。同僚が料金ページをSlackに貼る、顧客がWhatsAppで商品を共有する、パートナーがLinkedInで記事を投稿する。ページにOpen Graphタグがなければ、各アプリが推測で表示します。Cookieバナーの文言が説明文になり、画像は小さなロゴか空白、タイトルはたまたまページの <title> だった内容になります。

このガイドでは、各タグの役割、プラットフォームごとに読み取られるタグ、どこでも通用する画像サイズ、プレビューが更新されない理由、そして無料のOpen Graphチェッカーが不足タグを見つける方法と、それぞれの修正方法を解説します。

Open Graphとは

ogp.me によると、「The Open Graph protocol was originally created at Facebook.」とあります。これはWebページを、タイトル、タイプ、画像、URLを持つ「リッチオブジェクト」として、他のサービスが表示できるようにするものです。作ったのはFacebookですが、LinkedIn、Slack、ほとんどのメッセージアプリが同じタグを読み取り、Xも独自タグのフォールバックとして利用します。

タグは <head> 内の通常のmeta要素で、property 属性で記述します。

<meta property="og:title" content="Waterproof Hiking Boots for Women">
<meta property="og:description" content="Leather boots tested on 40 km of wet trail. Sizes 36 to 43.">
<meta property="og:image" content="https://www.example.com/images/boots-share.jpg">
<meta property="og:url" content="https://www.example.com/hiking-boots/women/">
<meta property="og:type" content="website">
<meta name="twitter:card" content="summary_large_image">

重要なタグ

プロトコルが必須とするプロパティは、タイトル、タイプ、画像、正規URLの4つです。実際には、いくつかの任意タグも重要です。

タグ役割備考
og:titleプレビューの見出しMetaはサイト名などのブランド名を省くことを推奨
og:descriptionタイトルの下に表示される1〜2文Metaはコンテンツの簡潔な説明としています
og:imageプレビュー画像絶対URL。カードで最も目立つ部分
og:urlページの正規URLMeta:セッションやトラッキングパラメータのない「undecorated」なURL
og:typeオブジェクトの種類多くのページは website、記事は article。ogp.meによると、指定のないページは website として扱われます
og:site_nameサイト全体の名前一部のアプリではタイトルの上に表示
og:image:width / og:image:height画像のサイズ(ピクセル)Metaが最初のシェア時に画像を先にダウンロードせずに表示できる
og:image:alt画像の代替テキストogp.me:og:image があるページは「should specify og:image:alt」
twitter:cardXのカードタイプsummary(小さな画像)または summary_large_image

仕様について知っておきたい点が2つあります。タグが重複した場合、「the first tag (from top to bottom) is given preference during conflicts」とあり、プラグインのタグより上にあるテーマのタグが優先されます。また、og:image:width のような構造化プロパティは、直前の og:image に属します。

どのプラットフォームが何を読むか

各プラットフォームにはそれぞれルールがあります。要点は次のとおりです。

og:imageの選び方

画像次第で、プレビューは丁寧に作られたものにも、壊れたものにも見えます。要件はプラットフォームごとに少しずつ違うため、すべてを満たす画像を目指しましょう。

要件安全な選択
サイズ1200 × 630 px(LinkedInの最小1200 × 627とMetaの幅1080 px推奨を満たす)
比率約1.91:1。Xは大きなカードを2:1にトリミングするため、重要な要素は中央に
ファイルサイズ5 MB未満。実際には数百KBで十分
形式JPG、PNG、WebP。SVGは不可
URL絶対URLかつHTTPS。例:https://www.example.com/og/boots.jpg
アクセス公開されていること。ログイン不要で、robots.txtやファイアウォールでブロックされていない
内容サムネイルサイズでも読めること。文字を入れるなら大きく、被写体は明確に

重要なページごとに専用の画像(商品写真、記事のイラスト)を用意し、それ以外には丁寧にデザインしたデフォルト画像を使いましょう。白い正方形にロゴだけという画像は最も効果が弱く、多くのアプリでは小さく表示されたり、不自然にトリミングされたりします。

プレビューが更新されない理由

プラットフォームは、URLが最初にシェアされたときに作ったプレビューを保存します。Metaは「Images are cached based on the URL and won't be updated unless the URL changes」と明記しており、share.jpg を同じ名前の新しいファイルに差し替えても何も変わらない場合があります。確実な手順は次のとおりです。

ページタイプ別のタグ

基本のタグはどこでも同じですが、ページタイプによっては追加すると効果的なものがあります。

クローラーに見えているものを確認する方法

プラットフォームのせいにする前に、クローラーが受け取るHTMLを確認しましょう。ページを「ソースを表示」で開き(スクリプト実行後の状態を表示するDevToolsの要素インスペクターではなく)、og: を検索します。Metaのガイドにはクローラーのユーザーエージェント facebookexternalhit/1.1 も記載されているので、ターミナルからFacebookと同じようにページを取得できます。

curl -s -A "facebookexternalhit/1.1 (+http://www.facebook.com/externalhit_uatext.php)" https://www.example.com/ | grep -i 'og:'

ブラウザでは表示されるのにこの出力に出てこない場合、タグがJavaScriptで追加されているか、サーバーやファイアウォールがボットに対して異なる応答を返しています。

SearviaのOpen Graphチェッカーの仕組み

無料のOpen Graphチェッカーは、ウェブサイトSEOチェッカーと同じエンジンを使い、ソーシャルシェア用タグ、titleタグ、メタディスクリプションの3つのチェックを先頭に表示します。ドメインまたはページのアドレスを入力すると、次のように動作します。

結果は、タグごとにチェックマークまたはバツ印と正確な値を表示する表です。

ステータス条件メッセージ
合格4つのタグがすべてある「All social sharing tags are set.」
警告1つ以上が不足「N social sharing tags are missing.」

このチェックは失敗を表示することはなく、全体スコアでの優先度も低めです。ソーシャルタグが不足していても、ページが見つからなくなるわけではないためです。ただし、シェアのたびに見栄えが悪くなるので、このツールでは最初に表示しています。

タイトルと説明文のチェック(合格は30〜60文字、70〜160文字)はそのすぐ下に表示されます。Open Graphタグがない場合、多くのアプリがそれらにフォールバックするためです。レポートにはGoogle検索結果のプレビューも含まれ、og:site_name を設定していればサイト名に使われます。

チェッカーが行わないこと:画像をダウンロードしてサイズを測定すること、og:url、og:type、og:image:alt のチェック、各プラットフォームのクローラーとしてページを取得することです。最終確認には各プラットフォームのデバッガーを使ってください。

結果の読み方

不足タグの修正方法

og:titleがない

検索エンジン向けではなく、フィードをスクロールする人に向けた見出しを追加します。ブランド名の接尾辞を除いた <title> と同じ内容でもかまいません。

<meta property="og:title" content="Waterproof Hiking Boots for Women">

og:descriptionがない

具体的な情報を含む1〜2文を書きます。メタディスクリプションの流用でも問題ありません。

<meta property="og:description" content="Leather boots tested on 40 km of wet trail. Sizes 36 to 43, free returns.">

og:imageがない

<meta property="og:image" content="https://www.example.com/og/boots-share.jpg">
<meta property="og:image:width" content="1200">
<meta property="og:image:height" content="630">
<meta property="og:image:alt" content="A pair of brown leather hiking boots on a wet rock">

twitter:cardがない

<meta name="twitter:card" content="summary_large_image">

name 属性に注意してください。慣例として、Twitterのタグは name、Open Graphのタグは property を使います。

プラットフォーム別の設定

プラットフォームソーシャルタグの設定場所
WordPressYoast SEOとRank MathがOpen GraphタグとTwitterタグを出力します。プラグインのソーシャル設定でデフォルト画像を、各ページのソーシャルタブでページごとの画像を設定します
ShopifyほとんどのテーマがOpen Graphタグを出力します。デフォルト画像はストアの設定にあるソーシャルシェア画像で、商品にはそのフィーチャー画像が使われます
Wix各ページのSEO設定にソーシャルシェアのオプションがあります
Webflowページ設定 › Open Graph設定
Next.jsMetadata APIの openGraph と twitter フィールド、またはルート内の opengraph-image ファイル

変更後はチェッカーをもう一度実行し、そのあとでプラットフォームのデバッガーを実行してください。

よくある間違い

実例(仮想)

以下は実データではなく、仮想の例です。架空のプロジェクト管理アプリFernwayは、自社サイトへのリンクをSlackに貼ると、灰色のボックスと「We use cookies to improve your experience.」というテキストしか表示されないことに気づきます。

Open Graphチェッカーでは、og:title と og:description はあるものの、og:image と twitter:card がないと表示されます。説明文の値はCookieバナーのテキストでした。プラグインがHTML内の最初の段落から og:description を生成しており、バナーが先頭にあったためです。

修正内容は次のとおりです。ページテンプレートに手書きの og:description を設定し、被写体を中央に置いたプロダクトのボードビューを見せる1200 × 630 pxの画像を用意し、og:image:width、og:image:height、og:image:alt を追加し、twitter:card を summary_large_image に設定します。チェッカーの2回目の実行は合格です。そのあとチームはURLをSharing DebuggerとPost Inspectorに通し、Slackでリンクをもう一度投稿すると、新しいカードが表示されます。

15分でできるチェックリスト

Searviaでプレビューと表示を良好に保つ

無料のOpen Graphチェッカーは、ホームページまたは入力した任意のアドレス1ページを約20秒でチェックします。登録は不要で、同じレポートに当社のウェブサイト監査の残り37項目も含まれます。プレビューはページの見え方の一部にすぎません。タイトル、ディスクリプション、canonicalについてはメタタグのガイドで解説しており、メタタグチェッカーではGoogleでのプレビューを確認できます。

サイト全体については、無料のSearviaアカウントで毎週のサイト監査を利用できます。全ページをクロールし、不足または重複しているタイトルとディスクリプションを検出するので、アプリがフォールバックするテキストを正確に保てます。タイトルやディスクリプションに問題がある場合は、監査内のWrite with AIがすぐ使える候補を提案します(1クレジット)。監査は毎週再実行されるため、テーマやプラグインの更新でタイトルやディスクリプションが壊れても、次のレポートで気づけます。

よくあるご質問

Open Graphタグとは何ですか?
Open Graphタグは、ページの head 内にある og:title、og:description、og:image などのメタタグで、リンクがシェアされたときにSNSやチャットアプリが何を表示するかを伝えます。このプロトコルはもともとFacebookで作られ、現在はLinkedIn、Slack、X、ほとんどのメッセージアプリが読み取っています。タグがないと、各アプリがページからタイトルや画像を推測するため、うまく表示されないことがよくあります。
og:imageのサイズはどのくらいにすべきですか?
1200 × 630ピクセルが安全な基本サイズです。LinkedInは比率1.91:1で1200 × 627ピクセル以上、5 MB未満を求めており、Metaは幅1080ピクセル以上の画像を推奨しています。Xの大きな画像カードは2:1の比率で、5 MB未満のファイルを受け付けます。トリミングで切れないよう重要な要素は中央付近に置き、SVGではなくJPG、PNG、WebPを使い、絶対URLのHTTPSで配信してください。
Open Graphタグがあれば、Twitterカードのタグは必要ですか?
少なくとも twitter:card は追加してください。Xはまず独自の twitter: タグを読み取り、タイトル、説明文、画像については対応するOpen Graphタグにフォールバックするため、それらを重複して書く必要はほとんどありません。ただし、twitter:card は大きな画像用の summary_large_image などカードタイプを決めるもので、Open Graphには相当するタグがありません。
リンクに古いプレビューが表示され続けるのはなぜですか?
プラットフォームはプレビューをキャッシュします。Metaは画像をURL単位でキャッシュし、URLが変わらない限り更新しないため、新しい画像には新しいファイル名を付けてください。そのうえで、各プラットフォームにページを再取得させます。Facebookは Sharing Debugger、LinkedInは Post Inspector を使います。すでにシェアされた投稿は通常、古いカードのままで、新しいプレビューは新たなシェアに適用されます。
Open GraphタグはSEOに役立ちますか?
ランキング要因として直接役立つわけではありません。シェアされたときのリンクの見え方を左右し、SNSやチャットアプリからのクリックに影響します。Googleは、タイトルリンクに使う可能性のある情報源の一つとして og:title を、検索結果に表示するサイト名のシグナルの一つとして og:site_name を挙げているため、正確なタグはGoogleでの表示にも役立ちます。

ソース

  1. The Open Graph protocol – ogp.me
  2. A Guide to Sharing for Webmasters – Meta for Developers
  3. Sharing Best Practices for Websites & Mobile Apps – Meta for Developers
  4. Make your website shareable on LinkedIn – LinkedIn Help
  5. Cards markup – X Developer Platform
  6. Unfurling links in messages – Slack Developer Docs
  7. Influencing your title links in search results – Google Search Central
  8. Provide a site name to Google Search – Google Search Central
  9. Meta tags and attributes that Google supports – Google Search Central

続きを読む